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名探偵コナン 映画

劇場版名探偵コナンに思うこと

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「紺青のフィスト」の感想に入る前に、自分が「名探偵コナン」についてどう思っているか書いておこう。

原作のコミックを読み始めたのがいつ頃かは全く記憶にない。少なくとも連載開始当初からではないのは確か。ミステリ好きなので(金田一少年の事件簿はコナンよりも先に愛読していた)いつの頃からか読み始めていたのだが、

  • トリックが複雑すぎ(金田一少年の事件簿の場合はトリックよりも動機重視)で現実味がない。
  • その上、犯人の動機がくだらなすぎ。
  • 「推理で追い詰めて犯人を自殺させてしまうような探偵は殺人者とかわらねーよ」と金田一一や浅見光彦をdisる発言に怒り。
  • 小五郎のおっちゃんにまいどまいど麻酔針打ち込むのは傷害罪じゃねーの?

みたいな感想がわいてきて、もってたコミックを全部ブックオフに売り払ったこともあったのだが、たぶん「赤と黒のクラッシュ」の頃からだと思うが、ミステリとしての「名探偵コナン」はいまいちでも、黒の組織をめぐるストーリーに関しては面白くなってきたので、またコミックを買い戻して今に至っている。

てなわけで原作については、組織編に関する話は好きだが、恋話や少年探偵団についてはあまり好きではない。とはいえ恋話でも最近は由美xチュウ吉(羽田秀吉)に関しては羽田秀吉が赤井一族であり組織編にもかかわってきそうで関心をもっている。

劇場版に関しては配信(Huluなど)で全部見ているが、劇場で見るようになったのは2009年の『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』から。それからだともう11年目になるのか。やっぱり組織編が好きだったんだろう。

ところが、それ以降、

  • 天空の難破船(ロスト・シップ)(60点)
  • 沈黙の15分(クォーター)(20点)
  • 11人目のストライカー(5点)
  • 絶海の探偵(プライベート・アイ)(0点)

カッコ内の点数は私の個人的評価、世間的には「紺碧の棺」のほうが評価は低いみたいだが、個人的には「沈黙の15分」「11人目のストライカー」「絶海の探偵」は見れたもんじゃない。

「沈黙の15分」「11人目のストライカー」は純粋につまんないんだが、「絶海の探偵」はコナンの違法行為に腹が立って仕方がなかったからね。詳しくは別途書こうと思うが、機密の塊のイージス艦に禁止されている携帯電話を持ち込んだり、機密にハッキングして転送したり、もう国家機密漏洩罪というか、このガキ拘束しろとまで思ったもんだ。

評価ががらっと変わったのは「異次元の狙撃手(スナイパー)」から。(「ルパン三世VS名探偵コナン」は番外編なので評価対象外)どこがよかったかというと、

  • 「新蘭」(クライマックスでの「らーーーん」「しんいちーーー」)がなかったこと
  • 道交法違反でスケボーでの危険運転していたコナンが怪我したこと

このふたつ、明確に制作方針が変わったんじゃないか? 摩天楼での「らーーーん」「しんいちーーー」はよかったが、それが毎年繰り返され、そのためにストーリーからは浮いてとってつけたようなシーン(上記3作品はそれに該当)が食傷気味だったんだが、「異次元の狙撃手(スナイパー)」から「新蘭」がなくなってる(コナンが蘭のピンチに人外アクションでメインテーマが流れるのは続行)。

「道交法違反でスケボーでの危険運転」ってのは、どの映画か忘れたけど、スケボーで道路を逆走して周囲の自動車が事故ってたんで、あの糞ガキのせいで死傷者が出たんじゃないかってシーンもあったし。正義を気取った探偵が、法律を完全遵守しなければならないとか無粋なことはいうつもりはないが、あの危険運転は絶対許せなかったので「危険運転したら事故って怪我する」という制裁が加えられたのは見ている子供の教育的配慮としてもよかったと思う。それ以降、スケボーでの公道暴走シーンはなかったはず。

ここまで書くとコナンファンというよりむしろアンチじゃないかという気もするが、今は劇場版も原作も好みの方向に進んでいるので喜んでみているんである。

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