ここのところ、名探偵コナンに関して、「いまいち」だの「むちゃくちゃ」だの「酷い」だのばかり書いてる気がするが、劇場版やアニオリ回はやむをえないところがあったとしても、原作コミックでこの酷さは、青山先生、中身が入れ替わったのか、100巻で完結予定だったのに引き伸ばしさせられていじけてるのか「もう読まなくてもいいかな」というレベルまで堕している、と思う。
もちろん感想は人それぞれなので、面白いとかつまらないとかは主観。でも以前のエントリー「メアリー・世良がAPTX4869を飲まされたシーンがむちゃくちゃ」にも書いたように、以前ではありえないような描写になっている。劇場版のように多少ストーリーに矛盾があっても勢いで面白かったと思わせればいいような作品なら別にいいのだけれど、以前の青山先生の緻密なストーリーの組み立てからすると別人レベルになっている。
初期のエントリーでも書いたように、私はもともと「名探偵コナン」を全て好きなわけではない。少年探偵団は嫌いだし、スケボーで公道を暴走するようなクソガキには天罰が下れと思ってる(そして「異次元のスナイパー」で天罰が下って喜んでいる)ようなスタンスである。そして好きなのは組織篇と赤井秀一。
これが少年探偵団絡みであるなら、もともと好きでもないので、どうでもいい。が、この100巻、11話中8話が組織篇(かつ赤井秀一が登場)であって、かつRUMの正体まで明かされたのに、それで酷かったから嘆いているのだ。そういえば99巻でも酷いと思ったのは組織篇だ。組織篇は単発のエピソードではなく、第一話で工藤新一がAPTX4869を飲まされて身体が縮んでしまってからの継続的な、メインストーリーである。そして、ベルモット篇にしてもバーボン篇にしても、展開が素晴らしかった。それなのに…
私が最悪レベルで酷いと思ったことはRUMのイメージについて。
RUM篇当初に語られていたRUMのイメージは、
- 片目が義眼
- 老人のよう
- 女性のよう
というもので、それゆえ大和勘介も、
- 隻眼
- 杖をついている(ので老人に見える)
- 長髪を結んでいる(ので後からみたら女性に見えなくもない)
とRUMの候補とされたくらい。
そして候補は、黒田兵衛、若狭留美、脇田兼則の3人に絞られる。絞られると言っても、ストーリー展開上、推理でそのように絞られたわけではなく、怪しそうに描かれているのがこの3人だっただけ。大和勘介はRUM篇最初に、黒田兵衛の紹介のついでに登場して以降、(室伏高明の単独の出番はあれど)出番はないので、自然と候補ではなくなったに過ぎない。
それが何?
ジンの兄貴が言うには…確かなのは義眼だけで後はほぼ護身のためにRUM本人が流した偽情報らしいよ
読んでたKindleタブレット投げつけましたわ。
それ以外にも気になることは多々あるのだが、他のサイトでは、RUMの正体はフェイクではないか、という考察もあったので、それが語られるまでは判断を留保することにした。(この文章は1年前に書いたものだが、判断留保して公開しないでいた。101巻の感想もあるので、ひとまず公開する)